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VFX13:1万円以下の有象無象のCGソフト・ベスト10 (記事記載:2019年12月10日)
今回は、少し肩の力を抜いたゆる~い記事です。
仕事で使うCGソフトって、基本どれも高いですよね。
例えば、僕が3DCG制作に使用するLightWave3Dは、1ライセンス14万8千円+税で、バージョンアップ毎に約6万円+税。
時折、必要が生じてライセンス契約する3ds-Maxも、1ヶ月間のライセンス契約だけで3万3千円(※年間だと約26万円)。
CGクリエーター必需品のadobeのイラストレーターやフォトショップ、アフターエフェクツもクラウド契約で、年間7万2千円+税。
上記以外にも、あれやこれやと色んなソフトを使うので、塵も積もってなかなかの金額に膨れ上がります。
こうなると、アマチュアでCG制作を試したい人は、敷居が高くてCG制作できませんよね~。
でも、プロのCG屋さんも、高いCGソフトばかり使っている訳ではありません。要所要所、ピンポイントで便利な安いソフトを使います。
今回は、そんな有象無象の1万円以下の便利CGソフトの、ベスト10を勝手に選んでみました。
第1位:6角大王スーパー

いきなり1位からの発表です(笑)。
まずは「6角大王スーパー」!9,400円+税で買える。
かつて、メタセコイアと言うフリーの3DCGモデリングソフトと人気を2分したソフト!
1万円以下なのに、モデリングからアニメまでこなせてしまうと言う優れもの!
とは言うものの、これを仕事のアニメで使うのは、ちょいと厳しい。では、何に使うのか?
3DCGモデリング素材集として使います。建物や車に家具に小物など、1,500点もの素材が仕えるのです。
これを、6角大王の「書き出し」機能を使って、外部3DCGで使えるようにエクスポートするのです。
LightWave用のlwoファイル、3Ds-Max用の3dsファイル、WaveFrontのobjファイル等で書き出せます。
切羽詰まっている時などは、ホントに重宝します。3DCG素材集としても、1万円切りは超お買い得!
「挿し絵スタジオ」とのコンビネーションは最高だったのだけど、もう売っていないので、そっちは割愛。

第2位:ピタリ四角

「ピタリ四角?何すか、それ?」って思いました?これ、意外と便利なんですよ。ほぼ毎週、何かに使っています。
写真を撮るでしょ?それって、たいてい歪んでいる。例えば、美術館では見上げる巨大な絵画を、正対して撮影なんかまずできない。
それをピッタリ真四角に補正してくれるの。 もちろんフォトショップでもできる事なんだけど、意外と時間と手間がかかる。
大量の画像処理が必要な時は、このソフトが助かるのよ~、マジで。
これ、3,980円+税で買えるの!これを安いと思うか高いと思うかは、貴方次第!

第3位:まるでイラスト

写真をイラスト化するアプリは山の様にありますし、ある程度のイラスト化ならフォトショップでもできます。
その中でも、この「まるでイラスト」は、一歩抜きんでている気がします。こちらも、3,980円+税!
色鉛筆、カラー、モノトーンの3タイプから選べ、輪郭線やタッチ、明暗、濃淡をそれぞれ3段階で調整できます。
実際に仕事で、このソフトで加工してフォトショップで調整して納品したこともあります。1回の納品で元が取れました(笑)。

第4位:AKVIS Draw(アクビス・ドロー)

この「AKVIS Draw」もイラスト化に特化していますが、よりアーティステックなペン画調で仕上げる事ができます。
様々なモードが用意され、「まるでイラスト」よりも細かな調整が可能です。その分、価格は高いです。
非商用は49ドルないし69ドル、商用利用は89ドルです。私は、もちろん商用利用のビジネスバージョン購入です。
例として、こんな作品が作れますよ~♪



第5位:SqMorph(エスキューモーフ)

かつては、正規バージョンのモーフィングソフトを購入して、良くモーフィングを行っていました。
ところが現在は、今のバージョンのWindowsに合うモーフィングソフトが無くて、見つけるのに苦労します。
AfterEffectsは高機能なのだから、モーフィング機能くらい付けてくれれば良いのに~。
以前のようにちゃんと細かい設定ができる正規購入版のモーフィングソフトが欲しいけど、無い物ねだりしても仕方ない。
なので、機能的には多々不満もあるけれど、現実的に選択肢が無いのでフリーソフトの「SqMorph」を使ってます。
こんなモーフ動画が作れます。遊びでは良いけど、クオリティ的に仕事では使えません。求む、商品版&高機能版モーフソフト!
第6位:CODIJY(コディジ)

「CODIJY」は、モノクローム写真をカラーライズするソフト。
価格は、BASIC版が3,000円+税で、Pro版は6,000円+税。僕は商用利用するので、Pro版です。
フォトショップやアフターエフェクツでも白黒写真をカラー化できるけど、これはもっと簡単に楽にカラー化できます。

コディジでカラーライズした画像。作業が凄く楽で、しかも計算が速い!



※参考サンプル:アフターエフェクツを使って、コディジの何倍も苦労してカラーライズした画像。

第7位:voodooカメラトラッカー

3Dのモーショントラッカーって、滅茶苦茶高価なんです。それを専用の仕事とするのでもない限り、ちょっと買えない。
アフターエフェクツにもモーショントラッキング機能は付いているけど、あれはあくまで2Dないし2.5Dなんです。
で、この「voodooカメラトラッカー」は、3Dトラッカーなのに、なんとフリーソフト!
まあベータ版なので機能的には限界があるし、正規版ではないのでサポートが無くて恐くて仕事では使えませんが、良いソフト。
こんな感じで、動画と3DCGの3Dモーショントラッキング合成ができます。
第8位:フォトミラージュ

2019年、インスタグラムの広告でこの手のアプリを見かける事が多くなりました。静止画像に、リピートの動きを付けられます。
それらの中でも仕事にも十分応用できる、この「PhotoMirage」をチョイスしました。
3DCGでね、リピートアニメを作るのって、意外と手間かかるんですよ。何百フレームとかの水面の映り込みのレンダリング時間とか。
これなら、納期まで時間の無い時に時間を大幅にカットできます。価格は8,348円+税と、上記のソフト達と比べるとちょいとお高め。
こんな感じで、静止画に動きを付けられます。川の部分は静止画ですが、フォトミラージュで流れているように見せています。
第9位:ロゴット

文字を立体化してくれる「ロゴット」。これには昔、随分とお世話になりました。今は価格も随分と下がって、1,886円+税。
平面の文字を立体ぽく見せてくれるだけで、本物の3Dモデリングをしてくれる訳ではないですが、2Dアニメ使用では十分です。
3Dフライングロゴの時は3DCGで作り、2D表現のロゴアニメではLOGOTの2DCGで、と使い分けられます。
文字以外では、円形、方形、長方形などの3D調図形を作れるので、模式図等の座布団作成の際にもかなり役立ちました。
最近はめっきり使わなくなりましたが、隠れた優れものソフトです。

第10位:クレージートーク

静止画の写真からアニメを作れる「CrazyTalk」。
クレージートークバージョン7の頃から使っていますが、現在バージョン8。
たった1枚の写真から疑似3D化できたり、リップシンクまで可能と言う優れものソフト。
スタンダード版は49ドル。私は業務用としてプロ版を使っていますが、残念ながらプロ版は149ドルで一万円超えます。
こんな楽しい動画が作れますよ~♪
さて、いかがだったでしょうか?
今回はコーヒーブレークのような記事でしたが、1万円以下の有象無象のCGソフト勝手にベスト10!
10本全部そろえても、約54,000円。1ソフトあたり5,400円。安くても、なかなか面白いソフトありますよね~。
そのうち、1万円超えのCGソフト特集をしてみたいと思います(^^)。では、また!
